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スマホアプリ“ClearMatch”を利用して全ての業務が処理される。
“ClearMatch”は、Society Oneが10億円を投じて独自に開発したソフトウェア。
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借手はスマホ上で“ClearMatch”を起動させ、個人情報(氏名・生年月日・National
ID番号・年収)および自己の銀行口座へのアクセス権(全口座につき、過去6か月分の資金の出入を全てチェック)付与を入力する。
この情報を基に、“ClearMatch”のアルゴリズムにより、借手の信用格付(AA、A、B、C、Dの5段階)と借入期間(3年または5年)毎の適用金利が算定される。本年4月以降は、銀行等が利用している信用リスク情報へのアクセスも可能となっている。
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貸手は、信用格付、借入期間および適用金利毎の融資希望額を“ClearMatch”上に登録する。
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“ClearMatch”上のオークションメカニズムにより、借手にとって最も有利な借入条件および貸手氏名が決定され、スマホ画面に表示される。
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借手は上記借入条件を了承する旨入力すると、直ちに取引銀行口座に資金が振り込まれる。この間の所要時間は約3分。
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借手の負担する金利は、優良先(格付AA)の場合は、期間3年で10%、貸手の受取る金利は優良先(格付AA)は5%となっており、クレジットカードのリボルビング借入金利の13%および銀行預金金利の2%と比べて大幅に有利な水準となっている。
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この間、Society
Oneは、上記@の手数料として借手から3.5%、貸手から1.25%をそれぞれ徴収。信用リスクは取らないので、リスク負担の対価は要求しない。
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融資実績
Society
Oneは、信用度の高い優良先に借手を絞っているため(融資承諾率は13%と、銀行の約半分)、2012年8月から本年3月までの融資残高は200件4億円に止まっている。この結果、貸倒率は2.3%と消費者ローンにしては低水準。
こうした好パフォーマンスを眺め、同社にはWestpac銀行のベンチャーキャピタル部門およびKKR(プライベートエクイティファンド)オーストラリアが85億円を投資している。